◆ ご挨拶

学会長ご挨拶

学会長

「甲斐」~そして未来へ繋ぐ~


 平成28年度日臨技関甲信支部首都圏支部医学検査学会(第53回)を一般社団法人 山梨県臨床検査技師会の担当で開催するにあたり、担当県を代表してご挨拶申しあげます。
 本学会は、平成28年10月29日30日の両日、セレス甲府アピオにおいて、メインテーマ「甲斐」サブテーマ~そして未来へ繋ぐ~と題して開催いたします。メインテーマに込められた思いは、生きがい(生き甲斐)・やりがい(遣り甲斐)等であり、サブテーマには、現在各部門でレジェンドと呼ばれる先生方の匠の知識・技術の伝承という意味が込められています。シンポジウムにおいて、その部門のレジェンドの先生方2~4名に匠の伝承をお話しいただき、両支部内の各都県から若手の会員に質疑を求めていただきます。レジェンドと呼ばれる先生方も既に現役を退かれたり、定年退職後違った職場へ移られた先生も多く、また定年が迫ってきた先生方も多いと思います。レジェンドだから語れる苦労や経験、生き甲斐・遣り甲斐、後進の会員へ伝え残したいことなどを語っていただき、将来への懸け橋といたします。
 本学会の特別講演には、シドニーオリンピック女子競泳選手の萩原智子先生に、競技・結婚・女性特有の疾患・出産等を経験しながら、女性の活躍について生き甲斐・遣り甲斐のご講演をお願いしました。教育講演には、「尿一滴から癌がわかる」九州大学の広津崇亮先生にご依頼し、文化講演として「富士山信仰」富士講の御師の先生に世界遺産富士山についてお話しいただきます。サプライズゲストとして、あのノーベル賞の先生がお見えになるかもしれません…(私も期待しています)。日臨技企画「術中モニタリング」や、養成校学生企画も準備いたします。機器展示は30社、ランションセミナー10小間を用意しています。
 会場は、セレス甲府アピオで、中央自動車道甲府昭和ICから1分、電車では甲府駅から車で15分ですが、特急電車の発着に合わせてシャトルバスを運行いたします。往復世界遺産の富士山が観え、紅葉の始まった山々が紅く萌えはじめていることと思います。学会の合間に観光名所に足を延ばしてみることもよいでしょう~。B1グランプリ甲州鳥モツ煮も堪能できます。懇親会は、たくさんのワインを準備し、甲斐の秋の味覚を準備して「ワインの夕べ」と銘打って開催いたします。
 今回の学会は、関甲信支部と首都圏支部が再度一緒に開催する4年ぶりの学会となり、手前味噌になりますが、山梨県臨床検査技師会も今年4月より会名から「衛生」を除した記念の年となりました。両支部の絆と歴史を再確認しながら、秋の甲斐路に多くの演題と、多数の会員・賛助会員の皆様とお会いできることを楽しみに、誠心誠意おもてなしすることをお誓いし、お待ち申し上げます。
平成28年度日臨技 関甲信支部・首都圏支部 医学検査学会(第53回) 学会長
大澤 智彦
韮崎市立病院
一般社団法人 山梨県臨床検査技師会 会長

実行委員長ご挨拶

実行委員長

山紫水明の地、山梨へようこそ。


山梨は古くから「甲斐の国」と言われてきました。その語源は定かではありませんが、一説では「山々内」に由来するといわれています。また近年では、行政・交通上の「交ひ」であったことに由来し、日本列島における東西の政権にとっての最前線と位置付けられることが多い、と言われています。ヤマト王権の東国における進出拠点でもあったようです。
それから時代を経て、江戸時代には、幕府の政治的・経済的中心である江戸防衛の戦略正面と位置付けられていました。享保時代には幕府直轄領とされました。
「甲斐」は「交ひ」から出てきた言葉ということで、「価値のあるもの」という意味があります。「やり甲斐」、「生き甲斐」などの言葉がありますが、自分自身の今やっていることや今ある姿、生きることにはすべて「価値」があります。そんな意味から、今回の学会のメインテーマを「甲斐」といたしました。

平成24年、日臨技は一般社団法人となりました。その時に、これまであった「地区」を全国7つの「支部」に再編しました。北海道・東北は一つになり「北日本支部」に、中国・四国も一つになり「中四国支部」になりましたが、「関東甲信地区」は「関甲信支部」と「首都圏支部」に分かれました。そして、平成24年から、この2つの支部は別々に支部学会を開催してきました。しかし、これまでの両支部のつながりや、運営上の問題などから、2つの支部合同での学会開催が両支部の願いでした。そして今年度から、2支部合同での支部学会開催ができることになりました。今回はその初めての学会になります。

「甲斐」のテーマにふさわしく、参加者全員で「交わり」、学会に参加したことの「価値」を見出し、有意義な2日間が過ごせること、またそれが明日への活力につながることを願っています。

ところで、山梨の素晴らしさとは何でしょう。
人口も、面積も、経済も小さな県ですが、皆さんがご存じない素晴らしさもたくさんあります。まずは豊かな自然。それは山であり、滝であり、樹木であり、花であります。またその自然からもたらされる恵み―果物―の美味しさも山梨ならではのものです。「日本100名山」、「名水100選」といった中にも数多くのものが山梨にあります。日本一の生産量を誇る葡萄と、その葡萄から作られるワイン。今回も懇親会ではワインを十分にご堪能ください。

山梨の技師会員数は400名余です。こんな小さい技師会ですが、団結力は日本一であると自負しております。会員一同、真心のおもてなしで、皆様をお迎えいたします。どうぞ心ゆくまで学会を楽しんでください。
本学会が皆様の交流と研鑽の場になりますことを心から祈りつつ、ご挨拶とさせていただきます。
平成28年度日臨技 関甲信支部・首都圏支部 医学検査学会(第53回) 実行委員長
丸茂 美幸
山梨県立中央病院
一般社団法人 山梨県臨床検査技師会 副会長